「リジットデニムってどうやって育てていけばいいの?」といった、これからジーンズをリジッドの状態から自分で育てていこうと思っている方に向けて書いています。
最初にお伝えしておきますと、『育て方に何一つ正解はない』ということを知っておいてくださいね。この記事でも「この育て方が一番だ!」と正解をお伝えしていません。
それは、人それぞれに生活様式があり、穿き方や育て方があるからこそ自分だけの1本に育ち、それがジーンズの楽しさでもあるからです。
しかし、世の中にはいろいろな育て方というものが存在します。そこでこの記事では、代表的な育て方について私自身が着用しながら検証しています。
一例としてピックアップしますとこのような感じです。
- 乾燥機は入れた方がいいの?
- 糊付けした方がいいの?
- どれくらい穿いてから洗うべき?
人によっては「やるべきだ!」と言うでしょうし、別の人は「やらない方がいい!」というでしょう。他にも「洗うべきだ!」という人もいれば「洗わない方がいい!」という人もいるでしょう。
本記事をざっと見て頂くと、「こっちの育て方がカッコイイかな!」という自分だけの育て方のイメージがなんとなく湧くと思いますので、あとは自分がカッコイイと思うジーンズを買って実行していくだけです。
自分だけのお気に入りの1本に育てていきましょう。今回はこちらのデニムを穿いて検証しながら長期レポートしていきます。
☞リーバイス501 MADE IN THE USA【手軽な値段で楽しむBigE】
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/05/501-usa.html"]
リジットデニムのノリ落とし
こちらの記事では、リジットデニム(糊付き)の洗い方について解説しています。
私のやり方は特に変わったことをしていないベーシックな方法ですが、人によってお湯につけている時に酢を入れたり塩を入れたり、ジーンズを穿いたまま風呂に入ったりと方法は無数にありますね。こんな方法を色々試しながら育てていけるのがジーンズの面白さの一つだと思います。
☞のり落としの方法
- お湯に1時間くらい浸しておく
- 塩を入れる
- 酢を入れる
- デニムを穿いたまま海に入る
- デニムを穿いたまま風呂に入る
個人的には穿いたまま海に入るなんて方法をやってみたいとは思っていますが、なかなか実践できませんね。海が近くにあって興味のある方はぜひ。どんな感じか教えてもらえると嬉しいです。
記事中ではノリ落としの方法や、それぞれのメリットなども触れていますので、ぜひご覧くださいね。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/02/jeans-wash1.html"]
リジットデニムのサイズ感について
リジッドデニムの縮みによる購入時のサイズの不安は、デニム生地の縮率を知って計算することで解消します。(※「普段32インチだからいつもと一緒でいっか!」このように買ってしまうのは失敗の元なのでご注意を)
記事中では、自然乾燥後のサイズを計測して縮率についての解説をしています。大前提として、メーカーや使用している生地によっても差がありますので注意してくださいね。
しかし、使用している生地の『縮率』は、基本的にメーカーのホームページに記載されていますので、その数値をもとに計算しましょう。
大きい場合は問題なく穿くことができますが、小さい場合は穿くことすらできません。ジャストサイズ狙いではなく、ちょっと余裕があるかな?くらいのサイズ感を狙って購入するのがおすすめです。
サイズ感を失敗してしまうと、のっけから気持ちがへこんでしまいますから、自分にピッタリのサイズ感で穿き込みをスタートしましょうね。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/05/501-fit.html"]
リジットデニムの育て方
こちらの記事では、「デニムは乾燥機で乾かした方が良いのか?」という疑問にお答えするべく作成しました。
乾燥後のサイズ感の検証や、乾燥機を使用することによるメリットとデメリットを写真を見ながら解説しています。乾燥機を使うとサイズ感だけでなく、デニムの表情もガラリと変わります。
私としては、乾燥機を使って乾かすとセルビッジ(耳)やパッカリングといったアタリが出るので好きですけどね。ただ、変な型がついてしまったり革パッチが痛んでしまったりというデメリットもあります。
記事中では、自然乾燥と乾燥機使用の場合で細部の変化の様子を比較してますので、デニム生地の表情の変化に注目しながらご覧いただければと思います。
☞リジットデニムを乾燥機で乾かすとどうなる?【縮み具合も計測!】
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/05/501-dryer.html"]
デニムの糊付けについて
「糊付けする?」「糊付けしない?」これはその後のデニムの色落ちに大きな差を生み出すことでしょう。
そこで私は右足を糊付けし、左足はそのまま穿いて育ててみるといったことをして『本当に糊付けするとカッコイイ色落ちになるのか?』という疑問について検証しています。
長期的にレポートしていきますが、糊付けしたことによる違いは1日穿いただけでもわかりました。穿き心地から穿いた後の形まで何から何まで違いますね。
初めて糊付けしてみようと思っている方も、もうすでに糊付けしたことある方も注目していただきたい検証です。こちらの記事では糊付けの方法や、検証方法についての記事です。
☞デニムを糊付けしたら、その後どうなるかを検証してみる【長期レポ】
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/05/denim-rigid.html"]
リジッドデニムの色落ちレポート
リジッドデニムを購入してから、ノリ落とし・乾燥機・糊付けという工程を進めていきました。これからは好きなように穿いて色落ちさせて楽しむだけです。
今回は糊付けした効果を検証していきたいと思っているので、3ヶ月を目安に履き込んでからセカンドウォッシュしていく予定です。
1ヶ月ごとに経過をレポートしていますので、デニム の表情の変化に注目してみていただければと思います。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/06/rigid-fade.html"]
☞糊付けデニム、2ヶ月経過の色落ちレポート【Levis501】
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/07/levis-fade.html"]
☞2回目の洗濯してみた【リーバイス501 MADE IN THE USA リジッド】
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/09/second-wash.html"]
結論を言ってしまうと、糊付けすることによって大胆で鋭利なヒゲは入りますが、糊付けよりも大切なのは圧倒的に穿きこみ時間です。
3ヶ月間ゆるめのペースで穿いたくらいではあまり変わりませんでした。
デニムの洗い方
はじめに一点お伝えしておきたいが、今回の糊付け検証では3ヶ月間洗わずに穿き込んでからセカンドウォッシュする予定にしていますが、必ずしも3カ月間穿き込まなければいけないわけではありません。
清潔に穿きたければ穿いたらその都度洗うのがいいと思いますし、なるべく濃紺の状態を維持したいのであれば洗わないほうがいいでしょう。
しかしながら私の経験では、初回のお洗濯(ノリ落とし)から3ヶ月〜6ヶ月くらいは洗わずに集中して穿き込んだほうがメリハリのある色落ちになります。もし週末だけしか穿くことができないのであれば、もう少し期間を伸ばしてみてもいいかも知れません。
別のデニムをセカンドウォッシュ前に撮影した写真。洗う前でも色落ちしているのが分かりますよね?(※ファーストウォッシュから5カ月穿き込み)
洗うペースに関しては、自分がかっこいいな!と思うような色落ちに合わせて調整していくといいと思います。目視で色が落ちてきている状態になっているのであれば、ガシガシ洗っても問題ないと思いますよ。
もし「徹底的に洗わずに穿き込みたい!」という方は定期的にニオイ対策をしておく方がいいと思います。ジーンズの匂いって結構強烈なので。こちらの記事では、ジーンズや古着で私が実践した方法をまとめています。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/08/jeans-smell.html"]
しかし夏はこまめに洗ったほうがいいと思います。汗を吸収してそのままにしておくとデニム生地が痛みますし、ニオイも出てくるので。
ジーンズを丁寧に洗う場合は、つけ置き洗いがおすすめです。こちらの記事では私が実践しているつけ置き洗いの方法について解説しています。
なるべく色落ちさせずにメリハリのある色落ちを目指すならつけ置き洗いがおすすめです。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/08/wash-denim.html"]
リジットデニムを買う時の注意点
私が購入したリーバイス501のMADE IN THE USAの縮率です。
特に縮みやすい箇所は『ウエスト、股下』の2箇所です。裾幅もそこそこの縮率が出ていますが、もともとの長さが短いため大きな影響はありません。
以上の事から、購入する際はウエストと股下の2点に注意して縮率を計算して自分の適正サイズを見つけましょう。とはいえピッタリぴちぴちのジャストサイズ狙いは禁物です。手持ちのボトムスと比較しながら、少しだけ余裕を持って購入すると良いでしょう。
32インチ | ウエスト | 股下 | 股上 | ワタリ幅 | 裾幅 |
リジット計測 | 87 | 82 | 29 | 30 | 21.5 |
自然乾燥(縮率) | 83(5%) | 77(6%) | 28(3%) | 30(-) | 21(2%) |
乾燥機 | 80(8%) | 75.5(8%) | 28(3%) | 30(-) | 20.5(5%) |
なんとなく育てていくイメージが湧いていきましたか?
とはいえ、最初に決めた方針でずっと育てなきゃいけないわけではありません。自分の好きなように変えながら色落ちさせていくのがデニムの楽しみです。
最後にヒトコトですが、『良い色落ち・悪い色落ち』なんてものはありません。自分自身がそのデニムをかっこいいと思うことができればそれがかっこいい色落ちなのです。色々試しながら自分だけのオリジナルの1本を育てていきましょう。
今回はリーバイス501『made in the USA』という品番で検証していきましたが、価格改定があり19,800円になりました。(※以前は16,000円くらい)
ディテールからいうと割高感が強くなったので、+10,000円出してプレミアムラインのLVCを買った方が満足できるかと。
☞ リーバイス ヴィンテージ クロージング【LVC1955モデル】のノリ落とし
下記のページでLVC501を年代別に解説しています。
☞【復刻版】リーバイス501の種類【伝統のロットナンバーを解説】
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/01/levis.html"]
インスタ(@take01140)ではコーディネートなどを更新中!