今回はジーンズのファーストウォッシュについてです。
先日開催された稲妻フェスティバルで購入した、リアルマッコイズ製ラングラー11mwzの糊落とし(ファーストウォッシュ)を行ったので、各工程の手順をまとめています。
「稲妻フェスティバルって何?」という方はこちらの記事もどうぞ。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/02/inazuma.html"]
一口に糊落とし(ファーストウォッシュ)と言えども、やり方は色々あります。
- 塩や酢を入れる人。
- 穿いたまま風呂に入る人。
- 乾燥機にかける人。
などなど。
正直言いまして正解はないわけですが、今回私が行った糊落としの方法はかなりベーシックな方法なので「これからジーンズの糊落としするぞ!」って方は参考にしていただければと思います。
ジーンズのファーストウォッシュの手順
今回糊落としするジーンズはコチラです。
ラングラー11mwzという品番のジーンズですが、リアルマッコイズとエドウィンの共同企画で発売された1本です。
☞ラングラーのジーンズはダサいのか?【Wrangler 11mwz】
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/03/wrangler-jeans.html"]
お好きな方はこのまま穿けるとこまで穿く人もいます。しかし、購入直後のリジッドの状態のジーンズは一番生地が伸びている状態でして、水を通すと大幅に縮みます。
いずれ洗ったときにジーンズの醍醐味である色落ちやヒゲがズレることがあるので、私は穿く前に必ずノリ落としをしてから穿くようにしています。
どうしてもノリがついた状態で穿きたければ、後から糊付けすればいいですから。
☞デニムを糊付けしたら、その後どうなるかを検証してみる【長期レポ】
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/05/denim-rigid.html"]
話をノリ落としに戻します。糊付きで超パリパリ、シワのないきれいな状態のジーンズです
糊落としの方法に移ります。初めてでも全然難しくないので画像を見ながらサクッとやっていきましょう!
STEP1 ジーンズを裏返す
ぶっちゃけて言いますと表でも裏でも問題ないですが、後で洗濯機にいれて洗濯やら脱水をしますので変なアタリがつかないように念のために裏返しています。(ボタンやジッパーも閉めておきましょう)
「特に気にしないよ~」という方は、裏返さずにガンガンいってしまいましょう。
STEP2 ジーンズをお湯につける
50℃くらいのお湯をバケツいっぱいに用意し、その中に先ほど裏返したジーンズを1時間ほど浸して糊を柔らかくしていきます。
「なんで黒いバケツでやったんだよ!色がわからないじゃないか!」
自分で突っ込みたいところですが、我が家にはこれしかなかったのでご了承くださいませ。(※空気を抜くように押しながら浸していくのがポイントです)
ジーンズが浮いてこないように重しも乗せておきましょう。
私はバケツでやっちゃいますが、もう少し大きい桶があるとやりやすいと思います。こんな感じのやつです。なくてもいいけどあると便利。
塩や酢を入れるのもアリ
インディゴは染料の違いにもよりますが、50℃前後で染料が動き出します(色落ちします)。それを抑えるために塩や酢をスプーン一杯いれると、色落ちが落ち着きます。
私としては酢は匂いが気になりますし、やるなら塩かなとも思っています。ですが、あまり変わらないような気もするのでまだ実施してません。
糊落としによるジーンズのムラが気になるという方はぜひお試しあれ。
穿いたままお風呂に入るのもアリ
糊がバリバリについたジーンズを穿いたままお風呂に入るというのも昔からある定番?の方法です。
きっとバスタブが青く染まってしまいますので、糊落としが終わったらきちんと掃除してくださいね。
海にダイブするのもアリ
かなりワイルドな方法ですよね。思い出に残るジーンズに仕上げたい人はぜひ。
STEP3 洗濯機で水洗い
バケツに浸して1時間たったら、今度は洗濯機で水洗いをします。
※必ずしも水洗いじゃないとダメというわけではありません。新品とはいえ汚れが気になるという方は、少量の洗剤を投入してくださいね。
私が愛用中のデニム用洗剤はこちらです。
洗って脱水後の姿はこちら。
洗濯機の中がやや青くなっています。
洗濯槽が青くなっているように、特に白い衣類には色移りしますので、初回に限らずデニムを洗う時は単品で洗いましょう。
STEP4 乾燥させる
洗いあがったジーンズはしわくちゃになっていますので、形を整えて乾燥させていきます。冬場ということで暖房の下で乾燥させました。天気の良い日は天日干しもおすすめです。
(※今回のジーンズは、ラングラータイプでセルビッジがつかないですが、リーバイスタイプの様なセルビッジがつくジーンズの場合は耳を開くようにして形を整えてくださいね)
これがセルビッジ付きのジーンズ。
乾燥機を使うのもアリ
乾燥機を使うメリットは、最大限ジーンズを縮めることです。そうすることでパッカリングが美しくでやすいのも特徴です。ジャストサイズで購入した方は乾燥機にかけると想像以上に縮む可能性がありますので注意してくださいね。
☞リジットデニムを乾燥機で乾かすとどうなる?【縮み具合も計測!】
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/05/501-dryer.html"]
パッカリングの出かたやセルビッジのアタリなど参考になると思います。天日干しによる乾燥と、乾燥機を使った状態での比較をしていますので参考にしていただければと思います。
暖房のもとで乾燥し終えたジーンズはこちらです。
最初と表情が全く違いますね。ジーンズらしい雰囲気が出ました。
今回は計測し忘れちゃったのですが、ジーンズはファーストウォッシュするとかなり縮みます。こちらのページを参考にしてみてください。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/05/501-fit.html"]
STEP5 裾上げ
旧式の力織機を使って織られたデニム生地は、洗うと縮みが発生します。糊がついたまま裾上げすると思った以上にツンツルテンになってしまうことも。
なので、糊を落とした後に裾上げするようにしましょう。
今回はラングラータイプなのでシングルステッチで仕上げてもらいました。
裾上げすると、ファーストウォッシュ時ついたシワやパッカリングが一旦リセットされます。
こだわる方は裾だけもみ洗いすると、バランスが取れていいでしょう。
ということで私は実施しました。
裾上げを終えたあとのキレイな状態の裾をお湯で揉み洗いします。
このようにじゃぶじゃぶと裾だけ揉みながら洗っていきます。(※洗濯機で洗い直してもいいのですが、色落ちしちゃうし裾だけのために洗濯機を使うのがもったいないので手洗いにしてます!)
乾燥後はこのような状態になります。
裾だけ真っすぐだったのが、洗ったことによってシワが発生しバランスが良くなりましたね。不自然に裾だけがシワがない状態よりもいい感じになりました。
このひと手間とこだわりによって、裾の色落ち具合も変わってきますのでやってみてくださいね。
STEP6 ひたすら穿き込む
裾上げまで完了したらあとはひたすら穿き込むだけです。自分の経験上、3か月くらいは洗わないで穿き続けた方がメリハリのあるビンテージジーンズらしい色落ちになります。しっかりと愛情持って育てていきましょう。
洗いたいと思ったら・・・
着用すればするほど、人から出る汗や皮脂がジーンズに付着しデニム生地が痛むおそれがあります。洗いたい気持ちが芽生えてきたときや、においが気になるときはあまり我慢せずに洗うようにしましょう。
デニム用洗剤を使うと色落ちを最大限に抑えることができますよ。こちらのページではデニム用洗剤5種類を使って色落ち検証などを行なっています。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/06/denim-wash-2.html"]
なるべく洗いたくないという人は、臭い対策をしていきましょう。汗や皮脂が付着すると雑菌の餌となりニオイがぷんぷんしてきます。こちらのページではジーンズのニオイ対策をまとめています。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/08/jeans-smell.html"]
100人いれば100通りの色落ちがある
↑最初の6か月は部屋着で着用し、その後は1週間から2週間ごとに1回洗濯したジーンズ。(合計 1年間着用)
- ずっと洗わないで穿く人
- 1回穿いたら洗う人
- 1か月ごとに洗う人
同じように穿いて洗ったとしても1つとして同じ色落ちにはならず、100人いれば100通りの色落ちが楽しめるのがジーンズの醍醐味です。
とはいえ、そもそもジーンズの起源はワークウエアなので堅いこと言わずにガンガン穿き込むのがおすすめ。
糊落としから穿き込んで色落ちさせたジーンズの愛着はハンパじゃないです。自分だけのジーンズライフを楽しみましょう。
こちらのページではジーンズの洗い方、縮み具合、糊付けなどをまとめています。洗い方、乾燥機、糊づけなどを一挙にまとめています。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/06/rigid-denim.html"]