2020年2月16日に稲妻フェスティバルに行った時に、ひときわ目立つ薄い色のデニム生地に惹かれて購入した『リアルマッコイズ製ラングラー11mwz』についての記事です。
⇒稲妻フェスティバルについては『稲妻フェスティバルに行ってきた』の記事をご覧くださいね。
ところがどっこい、【ラングラー ジーンズ】と検索すると【ダサい】というワードが出てきます。
本当にダサいのか?カッコイイのか?
『リーバイス』『Lee』とともに、世界3大ジーンズブランドとして君臨しているにも関わらず、立ち位置が微妙な感じ?(※個人的な見解です)
≪アメカジブランド一覧≫
ファッションなんて基本的には自己満足なので自分が良ければそれでいいものですが、やっぱり他人からの見え方も気になりますよね?
そこで今回は『ラングラーのジーンズは本当にダサいのか?』というテーマで、ディテール解説やコーディネートをご紹介してきます。
私の結論を始めにお伝えすると『やっぱりかっこいい』です。
そんな目立たないけど魅力あるラングラーのジーンズを深堀りして解説していきます。
ラングラーのジーンズはダサいのか?
![ラングラーのジーンズはダサいのか?](https://amekaji-jeans.com/wp-content/uploads/2020/02/IMAG3027.jpg)
そこから推測できる1つ目の理由は、『サイレントWステッチ』と呼ばれる、Wranglerの頭文字の『W』を取ってデザインされたステッチが日本製ジーンズブランドのエ〇ウィンに似てるからかな?
実際にステッチのデザインで訴訟も起きており、日本国内でのみエドウィンは『W』のステッチを使うことが可能となっています。
というか、現在のラングラーはLeeジャパン傘下。そのLeeはエドウィン傘下。加えてエドウィンは伊藤忠の傘下。
大変にややこしいですね。その証拠がコレ。
![](https://amekaji-jeans.com/wp-content/uploads/2020/03/line_679054938941532.jpg)
企画生産 (株)エドウィン商事・ザ リアルマッコイズと書いてます。
⇒リアルマッコイズ?という方は、アメカジブランド一覧の記事をどうぞ。
2つ目の理由は、目立ちやすいバックポケットのデザインは好き嫌いが別れやすいからです。
ラングラーは、Levi'sやLeeに比べるとインパクトのあるデザインなので日本人の好みからするとやや派手目なデザインだったりするのかと勝手に思っています。
3つ目の理由はブランドイメージや知名度です。ジーンズにハマる前に私が持っていた3大ジーンズブランドのイメージは…
- Levi's →ジーンズといえばリーバイスじゃね?みんな知ってる。
- lee →Gジャンおしゃれだよね~。結構知ってる。
- wrangler →?
こんな程度だし、おそらく一般的にもそんな感じだと思う。そんな中、わざわざラングラーを選ぶ人は少ないのが現状といえるでしょう。
知名度が低いから選択肢から外れやすい→穿いてる人が少ない→人気ない?→ダサいんじゃね?というループ。(※個人的な見解です)
3つ理由を挙げましたが、無地のバックポケットを採用するブランドも多い中、一目見て「あのブランドのジーンズだ!」とわかる歴史あるバックポケットのデザインは、穿くひとにとって満足感を与えてくれるポイントです。
![ラングラーのジーンズはダサいのか?](https://amekaji-jeans.com/wp-content/uploads/2020/02/line_679073782684494.jpg)
ダサいですか?
というか、普通にカッコいいと私は思うのですが。ステッチの上に縫い付けられたパッチのチラッと見えるのもいい感じだと思います。
人のケツなんか見てませんから、気にせず穿きましょうと言うことです。
ラングラー11mwzとは?
![ラングラーのジーンズはダサいのか?](https://amekaji-jeans.com/wp-content/uploads/2020/02/IMAG3009.jpg)
※Levi'sやLeeと比べると圧倒的に情報量が少ないので間違っていたらすみません。
1948年ごろに『11mwz』は誕生しました。Zはジッパーフライの『Z』ですね。
それ以前にも『11mw』(ボタンフライ)のジーンズが誕生していましたが、ラングラーといえばやはりジッパーフライが有名です。
ラングラーのジーンズで一番有名なのは、全米ロデオ・カウボーイ協会から認定を受けた『13mwz』でしょう。動きやすさと頑丈さを兼ね備えたディテールの数々はカウボーイからの人気を博しました。
以上の事から『11mwz』は、ラングラーの始まりのジーンズでもなく黄金期のジーンズでもない微妙な?ポジションのジーンズだと思っています。(※あくまで個人的な見解です)
とはいえ、『11mw』にはないジッパーフライと『13mwz』にはない武骨なシルエットは、ジーンズ好きを惹きつける魅力のある1本だと感じています。
ラングラー11mwzのディテール解説
購入からワンウォッシュした後の全体像です。
⇒前回の糊落としの記事はこちらをどうぞ。
![](https://amekaji-jeans.com/wp-content/uploads/2020/02/IMAG3025.jpg)
表側はシンプルなデザイン。
![](https://amekaji-jeans.com/wp-content/uploads/2020/02/IMAG3026.jpg)
背面は、ポケットの革パッチとリベットやステッチがあるのでインパクトがありますね。
それでは細かく見ていきます。
フロントボタン周辺
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Wranglerの文字が彫られたトップボタン。
あまりこういったデザインのボタンはないので新鮮です。
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このようなボタンと比べて製造コストはどうなんだろうと考えたり・・・。
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ジッパーには、グリッパージッパーが使われています。
ビンテージ復刻でよく使われるジッパーですが、個人的にはグッと押して留めるタイプであまり好みではない。
![](https://amekaji-jeans.com/wp-content/uploads/2020/03/line_679052131146481.jpg)
比翼の裏側にはタグがついています。
他のブランドにはない珍しい位置につくのはラングラーだけですかね。
- 斜めのブルーベルのタグ
- made in USA表記がない
これらの特徴からおそらく1950年代の1本を復刻したジーンズではないかと推測できます。
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リーバイスとは違った内側の処理の仕方。
![](https://amekaji-jeans.com/wp-content/uploads/2020/03/line_679056427381063.jpg)
![](https://amekaji-jeans.com/wp-content/uploads/2020/03/line_679050461753774.jpg)
コインポケットは大きくて特徴的な形をしています。
使い勝手はあまりよくないでしょう。
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ポケットの内側にはスタンプが入っています。
『SANFORIZED』=防縮加工デニムということですね。
糊落としの時に計測してないので分かりませんが、縮んだ気がする・・・。
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稲フェスでの購入なので『OUTLET』のスタンプも押されています。
バックポケット周辺
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塩ビのパッチです。
革パッチの下につく紙の英語を訳しますと「このラベルをそのままにしておいても通常の洗濯で損傷することはありません」と書いてあります。
この頃の世界3大ジーンズメーカーのパッチを考えれば、革パッチや紙、塩ビなどのさまざまな素材を使って試行錯誤を繰り返していたのが分かります。
さぁ、塩ビ製はどうだ!?
ちなみに初期のラングラーのジーンズには革パッチが採用されていました。
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Wステッチを横切るように、黒いステッチが横に走っているのが分かりますか?
実はポケットの奥には補強用の当て布がされています。
よく考えて作ったんだなーと感心する。
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ポケット上部の両サイドにはリベットが打たれています。
傷つけないように丸っこいリベットが採用されており、こういったディテールがカウボーイから支持された要因だそうです。
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UFO型のリベット。
リーバイスとかは平たいですよね。
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ラングラーの裾はシングルステッチです。
以上が簡単なディテール解説で、次はリーバイスタイプと比較してみていきます。
同じジーンズといえども全くの別物なので必見です。
ジーンズ比較【ラングラーvsリーバイスタイプ】
ディテールの違いは、比べて見てみるのが一番おもしろいのでリーバイスタイプと比較してみました。
- ラングラー 11mwz 1950年ごろ
- ウエアハウス DD-1001xx 1947年モデル
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まずはデニムの色の比較。
全然違いますね、どのような色落ちをしていくのでしょうか。
ちなみに裾の捻じれ方が違いますよね?
下の写真をよーく見てください。
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ラングラーは左綾、リーバイスは右綾です。
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ウエスト帯の縫製の違い。
![](https://amekaji-jeans.com/wp-content/uploads/2020/03/%E2%86%91%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%AF%E5%B9%B3%E3%81%B9%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%84.png)
ベストループの違い。
ベルトループの数も違いまして、ラングラーは7本。リーバイス5本となっています。
腰回りのフィット感が非常に高いのがラングラーの特徴です。
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ラングラーのコインポケットはかなり大きい。
![](https://amekaji-jeans.com/wp-content/uploads/2020/03/line_679064742131945.jpg)
脇のステッチ。
ラングラーはダブルステッチで下までズドン。
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隠しリベット。
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生地の持ち出し部分が違います。
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インシーム。
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アウトシーム。
リーバイスのセルビッジに関しては、これこれって感じ。
ラングラーは、巻き縫いという方法でダブルステッチによって縫製されています。耐久性の高い縫製仕様です。
違いを見ていきましたが、同じジーンズといえども全くの別物と言っていいほどに違いがあります。
どちらもジーンズでワークウエアが起源な訳ですが、リーバイスがジーンズの形と仮定するならば、ラングラーはワークパンツ寄りな印象でしょうか。
競い合っていたブランド同士からこそ、ちょっとしたディテールの違いにこだわりながら生産していたのですかね?そんな想像を膨らませるのも楽しくなります。
≪リーバイスが好きという方はこちらの記事を≫
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本当にダサい?バックスタイルに注目!
![](https://amekaji-jeans.com/wp-content/uploads/2020/03/line_1340169903078191.jpg)
≪コーデに使ったアイテム≫
- アウター WAREHOUSE ピケボアジャケット
- スウェット ダルチザン スヴィンゴールドスウェット
ボアジャケットと相性抜群ですね。
この手のアウターをもう一着追加したいくらいです。
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バックスタイルはこんな感じです。
股上が深く、お尻のフィット感が良いのでジャストサイズで購入してウエストできっちりと穿くのがおすすめです。
大人になってからの初ラングラー、カッコ良いと感じます。
ラングラーもカッコ良いよ
![](https://amekaji-jeans.com/wp-content/uploads/2020/03/IMAG3059.jpg)
Levi'sやLeeなどの王道メーカーは、誰もが一度は見たこと穿いたことがあると思います。
定番ブランドも良いですが、少しディテールやこだわりポイントに目を向ければ、ラングラーは他にはない魅力の溢れるジーンズです。
ジーンズ好きの方もそうでない方も、ラングラーを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
≪現在メインで穿き込み中のデニムはこちら≫
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≪ジーンズ探し中の方はこちらの記事も参考に≫
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