レプリカジーンズを探すうえで、覚えておきたい5つのポイントをご紹介します。ただ穿いて色落ちさせるだけじゃなく、レプリカジーンズならではのディテールや経年変化を眺めるのも楽しみ方の1つ。
また、1本目に選ぶべきはやはりジーンズの元祖であるリー〇イスのレプリカでしょう。その代表的なモデル『501』のレプリカに絞っておすすめジーンズもご紹介しています。
それでは記事をご覧くださいね。
大戦モデルのおすすめは、こちらのページをどうぞ。
レプリカジーンズは綿100%【加工なしを選ぼう】
そもそもレプリカジーンズは、1950年前後のジーンズを再現したものが多いわけでして、その年代にストレッチ入りのジーンズがあっただろうか?→100%ありません。
綿100%のジーンズだけに見られる『生地の毛羽立ちや捻じれ』こそが、旧い生産方法で作られたレプリカジーンズの証であり特有の魅力である。
リジッド(糊付き)かワンウォッシュかは、好みによって変えればよいでしょう。
カチカチのジーンズをお湯に漬け込んで縮みを楽しむことができるのはリジッドならでは。めんどくさいを方は、洗い済みのワンウォッシュを購入しましょう。
ただ、加工なしの濃紺を選びたい!
せっかくのレプリカジーンズなら、いちから穿き込んで色落ちさせてこそおもしろい。
自分の動きに合わせてシワが刻まれていき、それが色落ちとなる。
そこそこの色落ちになるまではしっかり穿いても1年くらいはかかりますが、それもデニムの楽しみの一つ。
時間をかけて自分だけの相棒に育て上げてこそ、本当にレプリカジーンズを楽しんでいるといえる。まずは、加工なしの濃紺デニムを穿き込むことにチャレンジしましょう!
ボタンフライ
「めんどくさい」といった声をよく聞くボタンフライ。
確かに最初はめんどくさかった『かも?』しれない。穿いていればすぐに慣れますし、本当になんてことない問題かと思います。
≪ボタンフライのメリット・デメリット≫
メリット
- 色落ちを楽しめる
- ボタンの経年変化
- 1コ忘れてても全開にならない
デメリット
- めんどくさい
- トイレの時に焦る?
メリットとデメリットだけ並べればこうなりますが、ボタン周りの生地がなじんでいけば、開ける動作に関してはかなりスムーズになっていくので、トイレの際に慌てたとしても困ることはないでしょう。(※ヘビーオンスを選ぶと、馴染むまでが大変かと思います。最初は13オンス前後がおすすめです。)
そもそもレプリカジーンズの大半は、防縮加工を施していない生地が使用されています。ジッパーフライだと生地の縮みに対応できず壊れてしまう可能性があります。
経年変化ももちろんですが、時代性を感じながら穿くことのできるボタンフライのジーンズをおすすめします。
隠しリベット
ジーンズに隠しリベットがついていたのは、1937年~1966年の間にリーバイスが生産していたジーンズ『501xx』に見られる特徴です。
※ちなみに、リーバイスと双璧を成したLEEはバータックといった縫製による補強をしていました。
隠しリベットとは、バックポケットの補強のためのものですが、表からは見えないという作りはよく考えたものだなと感心してしまいます。
隠しリベットがつくことによるお楽しみと言えば、アタリがつくこと。
写真を見てもらえばお分かりいただけると思いますが、バックポケットの角の部分の色落ちが進み、生地が破れかけています。
これが隠しリベットがつくことによってのみ、体験できる経年変化です。
レプリカジーンズと呼ばれるものには大体隠しリベットは付いていますが、当時のディテールを楽しむうえで覚えておきたいポイントの1つです。
セルビッジ付き
セルビッジとは、デニムの『端』のことであり、生地のほつれ防止の効果があります。
旧式の力織機によって織られたデニム生地にだけ存在するもので、生産効率が悪いために手間暇かけておられたデニムの証のようなもの。
力織機の数も少なく、生産効率も現代の機械に比べて悪いため値段が高くなりますが、セルビッジ付きのデニムでしか味わえない魅力が『耳の色落ち』です。
デニムを横から撮った写真です。
右のジーンズは、量販店で売られているセルビッジなしのジーンズです。
横から見た印象が全然違いますが、側面にタテに走る色落ちが起きているのがわかりますか?
これがセルビッジ付きジーンズでしか味わえない色落ちです。ほんとにかっこいいんですよ。
セルビッジの色落ちが見えるだけで「あの人いいジーンズ穿いてる!」って分かっちゃうポイントです。
セルビッジの色落ちをしっかりとつけたい方は、コインランドリーで業務用乾燥機にかけるのもおすすめ。ブリブリのセルビッジの色落ちが堪能できますよ。
※防縮加工が施されていないジーンズなので、予想以上に縮む可能性もあります。ジーンズのゆとりなどに注意して実施してくださいね。
☞リジットデニムを乾燥機で乾かすとどうなる?【縮み具合も計測!】
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裾上げは『チェーンステッチ』
裾がうねうねした色落ちをしているのがわかりますか?
これがチェーンステッチによって裾上げしたことによって起こる独特な色落ち。
量販店で売られているジーンズはシングルステッチによって縫製されていることが大半です。右のジーンズがシングルステッチ。
せっかくレプリカジーンズを買ったのに、裾上げをシングルステッチでしたらもったいない。ちゃんとチェーンステッチで裾上げしてくれるお店に依頼しましょう。
レプリカジーンズのおすすめ5本
WAREHOUSE【DD-1001xx 1947model】
まずは王道のレプリカジーンズからご紹介。
ジーンズの完成系と呼ばれるくらいビンテージジーンズでも人気の高い1947年のジーンズを忠実に再現したWAREHOUSEの人気モデル。
素晴らしい出来映えにあっぱれな一本。詳しくはこちらの記事をご覧くださいね。
☞1本目のレプリカジーンズはこれが最良の選択【WAREHOUSE DD-1001xx 1947model】
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FULLCOUNT【1108】
柔らかい穿き心地が好みならフルカウントが良いでしょう。
ジンバブエコットンを使ったジーンズは馴染みが良く、ストレスを感じません。
ストレッチ入りジーンズばかり穿いていた方も、フルカウントが作るレプリカジーンズならすっと移行できるかも。
桃太郎ジーンズ【VINTAGE LABEL】
人気のある桃太郎ジーンズから、防縮加工を施していない素のデニム生地の魅力を堪能できる『ヴィンテージレーベル』の一本。
15.7ozのジンバブエコットンを使った生地は、しっかりとした厚みを感じながらもなめらかな肌触り。
男らしいクラシックなストレートシルエットには、当時のジーンズの魅力がたくさん詰まっています。程よくゆとりのある方が無理なく着用出来てジーンズ本来の姿を体感できるでしょう。
桃太郎ジーンズにはたくさんのシルエットのジーンズがありますが、ストレッチが入っていないデニムは細いシルエットだと苦しいと思いますのでご参考に。
ダルチザン【SD-101】
大阪発祥の老舗レプリカジーンズメーカーであるダルチザンの定番デニム。
レプリカジーンズでありながらもダルチザン独自のアクセントが所々に垣間見える1本。バックポケットやセルビッジ、革パッチなど見どころ満載。
メリハリある色落ちが好きな方におすすめしたい。
リーバイス【VINTAGE CLOTHING
1947モデル】
こちらは、レプリカジーンズというよりも本家が作るので『復刻モノ』です。
ジーンズの完成系と呼ばれるくらい人気のある1947年当時の『501xx』が復刻されています。『bigE』など本来であればビンテージジーンズでしか楽しむことのできないディテールそのままに表現されている一本。
本物を一度味わいたいという方は、リーバイスを選ぼう。
☞【復刻版】リーバイス501の種類【伝統のロットナンバーを解説】
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レプリカジーンズは、色落ちと経年変化を楽しもう
ジーンズの色落ちは人それぞれ。
こんなに変化していくことが楽しめる服って他にありますか?
一つとして同じ色落ちはなく、自分の生活スタイルに寄り添いながら自分だけの色落ちを楽しむことができます。
今回はレプリカジーンズが初めての方に向けて「せっかくジーンズに興味が湧いてきたなら、ディテールも楽しまないと!」ということで覚えておきたいポイントを紹介させていただきました。覚えておくと、より愛着や経年変化を楽しむことが出来ますよ!
お気に入りの1本を見つけてくださいね。
ジーンズ買ったら?買う前にこちらもチェック!
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☞レプリカジーンズのおすすめ記事のご紹介。
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