ウエアハウスの定番デニムについての話ですが、種類がたくさん合って迷いますよね?
そこで今回は王道の3種類を比較してみました。
- 定番シリーズ Lot1001xx
- ビンテージを深掘り DD-1001xx
- 最高峰 DSB1000xx
ディテールやシルエットなどを比較してますので、初めてウエアハウスのジーンズ(XX系)を穿いてみようと思っている方は参考にしていただければと思います。
ちなみに初めての1本におすすめしたいのは、Lot1001xxかDD-1001xxかな?
定番ジーンズの比較
まずはサクッと外観とスペックのチェックからしていきますが、遠目に見るとあまり違いが分からないと思います。
Lot1001xx
Lot1001xx | |
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生地 | 7番×7番(13.5oz) |
値段 | 23,100円(税込) |
ウエアハウスのラインナップでフラッグシップ的な位置付けのLot1001xxに採用されているデニム生地は、1930年代のデニムバナーを解体・研究して作り上げた通称『バナー生地』です。
- 適度な厚み
- 馴染みのよさ
- 色落ち
三拍子揃っていて、かつ普遍的なシルエットなのでついつい戻ってきてしまう魅力があるのがフラッグシップたる所以。
ウエアハウスで代表的な品番のジーンズと言えども、他のレプリカジーンズと比較してもそこまで高すぎない価格設定も魅力の1つかと思います。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2019/10/warehouse-1001xx.html"]
DD-1001xx(1947 MODEL)
DD-1001xx | |
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生地 | 7番×7番(13.5oz) |
値段 | 27,500円(税込) |
先ほどのLot1001xxと同じ生地を使いつつも、よりディープなビンテージ仕様になっているのがDD-1001xx(DDシリーズ)です。
- エイジング加工の革パッチ
- バックポケットのステッチ
穿き初めからそれなりの雰囲気を楽しむことができるシリーズと言えます。
ビンテージジーンズによくある『ビーフジャーキー化』した革パッチのような雰囲気に加工されつつも、革のしなやかさは失われていません。
手の込んだ加工がされてる分でお値段は少し上がってきますが、穿き込んだ時に「これはビンテージ?」という雰囲気と満足感を存分に味わいたいならDDシリーズがおすすめです。
☞【WAREHOUSE DD-1001xx 1947model】
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2019/10/replica-jeans-warehouse.html"]
DSB1000xx
DSB1000xx | |
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生地 | 7.5番×7.5番 |
値段 | 31,900円(税込) |
ウエアハウス創業25周年の年に『これまでの技術が詰まった最高峰』として、新たにラインナップに加わったのがDSB(デッドストックブルー)シリーズです。
これまでのジーンズとは違い、未使用のまま何十年も保管され『酸化』した状態を再現するために全ての部材に加工が施されているのが特徴で、生地も定番のバナー生地と比べると厚みとザラ感が増したような肌触りと青味が特徴です。
その他にも、
- 鉄製ボタン(土台が銅メッキ)
- 退色したピスネーム
- ベジタブルタンニン革パッチ
DSBシリーズでしか味わえない、生地・部材・雰囲気がありますが、お値段も3万円越えということで1本のジーンズを購入する金額としてはちょっと勇気のいる価格設定かと思います。
☞【ウエアハウスの最高峰】Dead Stock Blue1000xxを購入
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2021/02/dead-stock-blue1000xx.html"]
ざっとした概要は以上で、ここからはより深い部分を比較していきます。
じっくりと見て頂いて「これはカッコいい!」と思うポイントが多ければ、その品番を購入された方がトータルで満足できると思いますよ。
生地の違い
ほぼワンウォッシュの状態で比較してますが、DSB1000xxの方が青味の強い生地なのがわかるかと思います。
購入してから日が浅く穿き込んでないため色落ちに関してを語ることはできませんが、淡いブルーに変化していきそうな雰囲気があります。
Lot1001xxとDD-1001xxは生地が同じなので黄色っぽいセルビッジで、DSB1000xxだけがピンク色のセルビッジです。
ロールアップした時にリーバイス的な雰囲気を出したい方は、DSBシリーズ一択だと思います。
ポケットのステッチ比較
Lot1001xxはステッチのないシンプルなバックポケットが特徴です。対して、DD-1001xxとDSB1000xxはステッチが入ってきます。(※ステッチは当方で加工済みで、元々入っているステッチとは少し違います。)
「シンプルなバックポケットが好き!」という人は、Lot1001xxを選びましょう。
革パッチの比較
革パッチは3つの品番で大きく違うところなので、よくチェックしていただければと思います。
Lot1001xx
左がほぼ新品状態で、右が2年近く穿いて乾燥機にもたっぷり入れた革パッチですが、Lot1001xxに使われているディアスキンは『革らしいアジが出にくい』タイプの革です。
長く愛用すれば写真のように色は変わってきますが、革パッチのエイジングにはあまり期待しない方がいいかと思います。
DD-1001xx
DDシリーズに採用されている革パッチはそもそもエイジング加工済みとなっているので、ここからさらに経年変化を楽しむものではありません。
ただよーく見るとデザインや風合いにちょっとした違いはあるので、好みの物を購入してみてはいかがでしょうか?
DSB1000xx
DSBシリーズに採用されている革パッチはベジタブルタンニングディアスキンラベルという種類で、Lot1001xxと同じディアスキンでも鞣し方法が違うのでアジが出やすいのが特徴です。
上の写真は乾燥機に1回入れた状態ですが、革の色味や表情が変化しているのがハッキリと確認できます。
革パッチを比較していきましたが、革のエイジングを1番楽しめるのはDSBシリーズですね。
ボタンの違い
ボタンに関してはLot1001xxとDD-1001xxは同じ白いコーティングがされたボタンで、DSBのみが黄変した加工のボタンです。
白いコーディングが剥がれてきて色が変わってきた状態が左側のボタンになります。
十分に変化を楽しめるので、基本的にはデザインの好みの問題になってくるかと思いますよ。
他にもDSBシリーズだけの仕様は下の写真をご覧ください。
土台の部分に銅メッキが施されています。
ものすごくウエアハウスの拘りを感じるディテールなわけですが、相当マニアックなので、普通のジーンズを味わって比較してこそ『違いや凄さ』を感じられる部分なのかなと思います。
シルエット比較
同じ30インチのLot1001xxとDSB1000xxで着用時のシルエットを比較してみました。(※DD-1001xxは1インチ大きいため除外しましたが、ほぼDSB1000xxと同じシルエットらしいです)
シルエットが綺麗でどんな服装にも合わせやすいのはLot1001xxだと思います。というのもDSB1000xxは、腰周り〜太腿にかけてがゆったりしている大きめなサイズ感なので野暮ったく感じてしまうかも知れません。
レプリカジーンズ(XX系)特有の野暮ったいシルエットも存分に味わいたいなら、DSBかDDシリーズを選んだ方がいいでしょう。
対してどんな服装にも合わせやすい万能さで選ぶなら、Lot1001xxの方がいいかも知れませんね。
金額の比較
最後にもう一度、お値段を比較してみましょう。
品番 | 金額 |
---|---|
Lot1001xx | 23,100円 |
DD-1001xx | 27,500円 |
DSB1000xx | 31,900円 |
定番と最高峰では約9,000円ほどの価格差がありますが、なんとなく価格差を生み出しているポイントが掴めましたでしょうか?
どの点を重視してジーンズを買うかは人それぞれですが、妥協して買うくらいなら少し金額が上がったとしても欲しいジーンズを購入するべきだと思います。
というわけで最後になりましたが、ウエアハウスで最初の1本におすすめなジーンズをご紹介します。
最初の1本に選ぶなら?
最初の1本と言っておきながら2本選んでるわけですが、
- Lot1001xx
- DD-1001xx
やはりこの2本がおすすめです。
というのもDSBシリーズのディテールは初めの1本としてはマニアックで値段も高いですし、Lot1001xxかDD-1001xxでも十分にウエアハウスの魅力を味わうことができると思います。
長々と比較してきましたが、ジーンズ選びの参考にしてみてくださいね。
大戦モデルで探したいという方はこちらのページをどうぞ。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/12/jeans-w.html"]