2022年、どこかのタイミングで本格的に穿き込んでいこうと思っているウエアハウスのDD-1004xx 。
サスペンダーボタン付きのクラシックなタイプのジーンズです。
☞ ウエアハウスDD-1004xxは、クラシックなサスペンダースタイルも楽しめる欲張りデニム!
これまでにも何度か着用してるものの、バックポケットを補強するために取り付けられている『剥き出しリベット』に多少なりとも気を使うのです。
そこで今回は、剥き出しリベットを床に優しいタイプに取り変えちゃうカスタマイズを実施。
床、ソファを傷付ける『剥き出しリベット』

ポケット口の補強のために取り付けられた剥き出しのリベットはソファーなどを傷付けると不評で、のちに『隠しリベット』が誕生した経緯があります。リーバイスでいうと、1937年ごろのお話ですね。
☞ 【復刻版】リーバイス501の種類【伝統のロットナンバーを解説】
私もその歴史に倣うかのように床をガリッとやってしまい、妻からキツーいお叱り。
「けど穿きたい!このジーンズにサスペンダー付けて穿きたい!」ということで考えに考えて出てきたのが、リベットの取り替え案。タンスの中にあったこちらのジーンズから着想を得ました。
剥き出しリベットのカスタム案

参考にしたのはラングラーの 11mwz のこちらのリベット。
剥き出しにはなっているものの、リベットはつるんとしたタイプなので床にガリ傷がついたり引っかかったりすることはない。
バータック仕様とかも考えたけど、この年代ならリベットが出てないとね。
方針が決まったならカスタム決行です。
リベット取り替えカスタム決行!

予めジーンズのリベットのサイズを測っておき、似たようなカシメと打ち具を購入。
本来取り付けられているリベットは銅製ですが、売ってなかったので色味が近いアンティックゴールドを選択。真鍮製で経年で良い感じに変化してくれそうな雰囲気。
足の長さも種類があるので、事前にリベットを引っこ抜いてから適切なサイズを買うのがおすすめ。
打ち具には対応サイズがあるので間違えないように。
リベットを取る

リベットとジーンズの間にマイナスドライバーを突っ込んで、工具でつまむための隙間を広げます。
補強用のリベットなのでジーンズとの隙間なくみっちりくっついてます。マイナスドライバーでコジコジした方が作業しやすくなりますよ。

隙間ができるとこのようにリベットをつまむことができるので、あとはフルパワーで引っこ抜くだけ。
サクサクっと進んでるように見えるけどここ(リベットを摘める状態)まで辿り着くまで30分の試行錯誤。
リベットを引っこ抜くなんて初めての作業ですから。

簡単そうに見えますが、補強目的に打ち込んであるリベットです。
そうそう簡単に外れません。
もう一度書いときます。フルパワーです。

左側がリベットなし、右側がリベットあり。やっぱりこのジーンズにはリベットが欲しい。
けど普段穿いてるジーンズはリベットなしが当たり前です。
街中歩いてて通り過ぎゆく人たちに「あのジーンズはバックポケットにリベットついてるから1922年くらいのものだね!」なんて見られるわけじゃありません。
究極の自己満足。ファッションなんてそんなもん。

リベット取ったら打ち込むための穴がポッカリ。
もう後戻りできない。
カシメを打ち込む

いよいよカシメを打ち込んでいきます。
今回は事前にリベットの頭部分の大きさと足の長さを計測し、バッチリなサイズを購入。

元々打ち込んであった穴に土台部分を突っ込んで、、、

こんな感じで足が顔を出します。
通常タイプと足長タイプがあるので購入する際は注意してくださいね。

そしたら頭部分を重ねていきます。
ツルッとした突起のないタイプなので床にも優しい。
ちなみにラングラーのリベットを計測してみたところ10mm。ジーンズのリベットは10mmが多いみたいなんですが、売ってなくて、今回は9mmでちょいと小ぶりな感じです。

かしめ打ち具をセットしたらハンマーで叩いて作業終了です。
しっかり打ち込まないと足が潰れてくれないのでグラグラのままになります。土台のカッチリしたところでしっかり打ち込んでくださいね。屋内作業の場合は音に注意!
リベットカスタム完成

元の銅製リベットと真鍮製なので色は違いますが違和感の少ない仕上がりなんじゃないでしょうか。遠目に見ればワカラナイ。
これで床のガリ傷を心配することなく穿ける。
まだまだデッドストックブルーを穿き込み中なので出番はもうちょい先ですが、楽しみな1本。
春はサスペンダースタイルで楽しもう。
穿き込み中のデッドストックブルーの色落ちはこちら。