今回はモンベルの定番インナーである、ジオラインとメリノウールを徹底比較してみました。
登山用インナーですが、保温性が高いと言うことで冷え性の方にも人気のあるインナーです。
運動される方はもちろんのこと、寒さ対策でインナーをお探しの方にもおすすめですので、ぜひご覧くださいね。
モンベルの定番インナーとは?
モンベルの定番インナーには、主にジオラインとメリノウールの2種類があります。
- ジオライン ポリエステル(化繊)
- メリノウール ウール(天然素材)
それぞれが生地の厚さ別に3種類に別れてラインナップされています。
- L.W.(薄手/ライトウエイト)
- M.W.(中厚手/ミドルウエイト)
- EXP(厚手/エクスペディション)
細かく言うと、シルク素材の物があったりメッシュ素材の物があったりしますが、基本は上記の2種類の素材の中から好みの厚さを選べば良いでしょう。
※ちなみに私が所有しているのはどちらも中厚手です。メリノウールは旧品番のものになります。
それでは2種類の素材別に特徴を解説していきます。
ジオラインとは?
ジオラインの特徴は以下の3つです。
- 速乾
- 保温
- 制菌・防臭
かなり高機能のアンダーウエアですよね。
特徴別にざっくりと感想をまとめてみました。
速乾性
購入してから日常生活でも山登りでも着用してますが、汗をかいても冷えを感じることは少なく非常に快適です。
洗濯しても本当にすぐに乾くのを実感できます。
速乾性については、別記事で検証しましたのでご覧くださいね。
☞冬インナー頂上決戦?【ジオライン・メリノウール・キャプリーン・ヒートテック・綿Tで速乾性対決】
保温性
ジオライン独自のボックス構造によって、空気の層を作り出すので暖かく感じます。(ダウンと同じようなイメージ?)
定番インナーのヒートテックよりも十分暖かいです。
暖かいので動くと多少は汗をかいたりしますが、速乾性に優れているので不快感が圧倒的に少ないのが良いですね。
メリットばかりにも聞こえますが、ボックス構造が故のデメリットもあります。
写真を見ていただくとわかるように、ジオラインの生地はパイル状のようになっているのがわかるかと思います。
そして、繊維が飛び出ているのが見えますでしょうか?
1箇所だけをピックアップしてますが、写真のように繊維が飛び出ている所が無数にあります。なぜ起こるかと言うと衣類同士の擦れや、自分の手荒れが引っかかったりすることが原因です。
保温力や速乾性を高めるための構造ですが、取り扱いには少し気をつけた方がいいかも知れません。
制菌・防臭
ジオラインには繊維に銀イオンを発生させる成分を練り込んでいるので、高い防臭効果を発揮しつつも効果は半永久的に持続するそうです。
さすが、山で数日着っぱなしでも対応できるスペックなんだと感心します。
私自身は泊まりでの山登りはしないので、過酷な状況下で着続けた評価はできませんが、日常生活で3日くらい着続けても全くニオイはありません。
これまでのインナーですと1日着たらニオイが気になって洗濯していたので、高い防臭効果を実感しています。
スーパーメリノウールとは?
スーパーメリノウールの特徴は以下の3つです。
- 発熱
- 保温
- 防臭
特徴別に感想を書いていきます。
発熱
ミドルウエイトといえども薄めに生地ですので、生地の厚みの割りに暖かいという表現が適切かと思います。
私の場合でいうと十分な暖かさで満足できていますが、寒がりの人は厚手のエクスペディションを購入された方が満足できるかも知れません。
保温性
保温性についてはウールの特性通り、汗をかいても冷えを感じることは本当に少ないです。
日常生活で言うならば、ヒートテックだと冬場に脇汗をかくと直後にすごい冷えを感じますが、メリノウールはほとんど感じることはありません。
濡れてるのはわかるけど冷たくないという不思議な感覚。
ただ速乾性は劣るので、大量に汗をかいた場合は冷えを感じます。(現行品のミドルウエイトは、ウールとポリエステルの混紡になっているので速乾性が上がっているようです。)
防臭
ジオラインと同様に防臭効果はかなり高いです。
少し汗をかく程度の日常生活を3日着続けたくらいでは全くニオイがないので、洗濯物の量を減らすことができます。
モンベルのメリノウールはウール特有のチクチク感もほぼ感じないですし、天然素材なので乾燥肌の方にもおすすめの素材です。
欠点をあげるとすれば価格と毛玉が出来やすいことです。あとウールなので、虫食いも気をつけないといけません。
ジオラインとメリノウールを徹底比較
暖かさの比較
感じ方については個人差がありますが、私の感覚ではふんわりした生地で空気の層を蓄えることのできるジオラインの方が少し優れているかなと思います。
化繊特有の冷んやりした質感もほとんどないですし、適温をキープしてくれる能力は極めて高いように思います。
ただ、同じミドルウエイトでも生地厚が全く違うので「薄くて暖かいインナーがいい!」という人は、メリノウールの方が満足できます。
速乾性比較
こんな感じで洗濯前後の重量を計って、検証してみました。
パタゴニアのキャプリーンも含めて速乾性比較を行いましたので、下記のページをご覧ください。
☞冬インナー頂上決戦?【ジオライン・メリノウール・キャプリーン・ヒートテック・綿Tで速乾性対決】
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/12/inner.html"]
ジオラインとメリノウールで速乾性を比較すると、ジオラインの圧勝です。
よって、汗っかきの人はジオラインを選んだ方が快適に過ごすことができるでしょう。
ストレッチの比較
動きやすさを重視すると生地のストレッチ性の高さは重要だと思います。
写真を見てわかる通り、生地の伸び具合はジオラインの勝ちなので激しい運動をした時でも快適なのはジオラインかと思います。
しかし、メリノウールでも十分なくらいストレッチしますのでご安心を。
値段の比較(長袖・ラウンドネックの場合)
(※税込) | ジオライン | メリノウール |
---|---|---|
ライトウエイト | 3,562円 | 6,050円 |
ミドルウエイト | 4,730円 | 7,480円 |
エクスペディション | 6,076円 | 8,250円 |
1枚のインナーにかける金額としてはどっちも高いと思います。(※同じ機能を持ったインナーを他社で買うともっと高いです。)
ジオラインとメリノウールの価格差はおおよそ2,000円ですが、価格差の分だけメリットを感じられるかと言われたら微妙かも知れません。
どっちがおすすめ?選び方を解説
ジオラインがおすすめな人
- 汗っかきな人
- 日常的に体を動かす人
- コスパ重視
汗っかきな人には速乾性の高いジオラインがおすすめです。また化繊なのでメンテナンスが楽なのもポイントです。
夏用インナーならこちらのページもおすすめです。
☞【夏を快適に】ジオラインメッシュ・キャプリーン・エアリズムで最強の速乾Tシャツを決めてみる
メリノウールがおすすめな人
- 乾燥肌の人
- あまり汗をかかない人
- (冷えのきつい人)
メリノウールは天然素材ですので乾燥肌の方にもおすすめです。
化繊の場合は汗を吸われてカサカサになってしまうこともありますが、メリノウールの場合はそういった不安はありません。
保温力の高いメリノウールですが、冷えのきつい方は厚手のエクスペディションにするようにしましょう。
筆者のおすすめ
総合的に考えると『ジオライン』がおすすめです。
どっちかで迷っているなら、ジオラインを試してみて満足できなかったらメリノウールを買うくらいの感じで良いと思います。
(※メリノウールを少しお安く試したいという人は、モンベル公式アウトレットで旧品番のメリノウールがジオラインと同じくらいの価格でありますよ。)
他に気に入ってる所
全然関係のない話ですが、九分袖は手首が冷えて苦手。
アウトドアウエアは手首までしっかり袖があるので冷えにくいですよ。
コスパ重視ならワークマンもいかがでしょうか?
好みはあると思いますが、日常生活〜軽い運動くらいなら全く問題なさそうですよ。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/12/workman.html"]