本日は『BigE』のタブがつくリーバイスが欲しくて購入した『Levis501 MADE IN THE USA』について。
アメリカで誕生した歴史あるブランドですが、大半が生産拠点を海外に移しているので、現行ラインナップでアメリカ製はめずらしいですからね。
ということで『Levis501 MADE IN THE USA』をじっくりと見ていきます。
スリムなジーンズが良い方は、美しいシルエットの511がおすすめです。こちらのページで、シルエット比較をしています。
☞リーバイス501と511を比較【好きなシルエットはどっち?】
リーバイス501 MADE IN THE USAとはどんなジーンズ?
「BigEが復活!?」ということで話題になったモデルですよね。
ビンテージのリーバイスBigEといえば1970年代前半くらいまでの製品についていて、驚くような値段がついているので到底買えない憧れのジーンズでもあります。
BigEだけに限って言えばLVCでも復刻しているので買えないことはないですが「現行のリーバイスを試してみよう!」ということでいまさらながらゲットしました。
というよりも先日、Levis505の黒ジーンズを買ったのですが、見事にレジスターマークが当たりまして、そのリベンジ的な感情も少しあります。
☞Levi’sの黒パン買ったよ【505なら万能に穿ける1本】
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「普通にBigEが買える」ということは嬉しい反面、憧れは憧れのままでいて欲しいという微妙な感情がありますが・・・。それでは、現行『Levis501 MADE IN THE USA』のディテールを確認していきましょう。
MADE IN THE USAのディテール
リジット(のり付き)のモデルを購入しました。
ガッチガチかと思ったら意外とソフトな感じでして、そのままでも楽に穿けちゃいそうな質感です。私個人としては色落ちがズレるのでやりませんが、生穿きでも全く苦痛にならない質感だと思います。
生地の特徴としては染めが濃いめで、均一で滑らかな肌触りです。記事執筆時点でノリ落としもしてるのですが、洗うことでもっと滑らかで柔らかい質感が引き立つ感じです。
万人受けするような穿き心地重視なイメージですかね。ゴリゴリの復刻ものを想像して買うと少し期待外れになってしまうかも知れません。
全体像を見ていきます。
わずかにテーパードのかかる綺麗なシルエットですが、501らしいズドンとしたストレートです。
スリム系が苦手なのでかなり好きなシルエットです。
続きましてタグ類はこちら。
いっぱい付いてます。
左側のタグの裏側には、『THIS GARMENT WAS CRAFTED BY SKILLED WORKERS IN THE UNITES STATES AND MADE WITH PREMIUM IMPORTED DENIM.』と書いており、Google先生に訳してもらうと・・・『リーバイスのこの衣服は、米国の熟練労働者によって作られ、プレミアムインポートデニムで作られました』となります。
輸入したプレミアムデニムを使ってアメリカの職人が作ってますということですね。
ここからは写真たっぷりで各パーツを見ていきます。
トップボタンは鈍く光ってる感じですが、安っぽさを感じる質感です。個人的には残念ポイント。LVCとの差別化なんでしょうが、この金額ならもう少しこだわって欲しかったな〜。
☞ リーバイス ヴィンテージ クロージング【LVC1955モデル】のノリ落とし
トップボタンにかけて大きく伸びるVステッチ。
リーバイスの刻印が入ったリベットは、経年変化が楽しめそうです。
コインポケットの内側はセルビッジ付き。
革パッチは牛革なので経年変化も楽しめます。
右側と上の縫製に注目するとややズレてますね。こんな所のアバウトな感じは、さすがアメリカ製?
この最近の国産レプリカジーンズは『あえて当時の歪な縫製を再現していながら、丁寧で丈夫な縫製』という、一見矛盾しているかのように感じるジーンズマニアも唸る変態水域に達していますが、こちらに関していえばナチュラルなアバウト縫製なんでしょうね。きっと。
そんなに気にするところでもないのでどうでもいいのですが、ちょっと想像を膨らませてみただけです。
やっと手に入れました『BigE』の赤タブ。
裏側も。
ベルトループは平べったい。
バックポケット裏もシングルステッチで、ポケット口は山高にはなっていません。
内側はこのようになっていまして・・・
向かって左側にはプレミアムと書かれたタグがついており・・・
向かって右側にはアメリカ国旗のタグが取り付けられています。
旧モデルに比べるとあっさりした感じがしますね。
隠しリベットはついておらず、カン止め仕様。
ちょっと雑な感じです。
スレーキにはプリントされていて・・・
横っちょにはリーバイスのタグが縫い付けられています。
インシームは何かごっつい感じ。
・・・ということで別のジーンズと比べて見ました。
下がLevis501です。
語彙力が乏しくて申し訳ないですが、デカくてごっついですよね?
セルビッジも幅広な感じがしまして・・・
左がLevis501なので、2倍くらい幅広ですよね。おそらく自分史上、一番幅広のセルビッジかと思います。
セルビッジのアタリが好きなので、どんな風に経年変化していくか楽しみです。
レプリカジーンズをメインに穿いていると、ついつい歪んだ縫製仕様とか凝ったディテールに目が行ってしまい、「あの頃のジーンズ」を追いかけてしまいますが、『MADE IN THE USA』を見ていると、これが現代の普通のジーンズだよねって思います。
良いも悪いもきれいにまとめられた1本ですが、ところどころに大雑把なアメリカ製っぽさがありますね。
501『MADE IN THE USA』に選ぶ価値はあるか?
- 3万円台のプレミアムライン『LEVI'S VINTAGE CLOTHING』
- アメリカ製がウリの『Made in the USA』
- 1万円以内のレギュラーライン『501®』
この中で選ぶ価値があるかどうかということになります。
価格的には16,000円くらいなので、リーバイスのラインナップでも中価格帯に属します。(※価格改定されまして、税込19,800円になりました。)
レギュラーラインの501だとセルビッジがない仕様なので、いくらリーバイス製といえども見た目の安っぽさは否めない感じがします。(とりあえずリーバイス穿いとけばいいじゃん感?)
「ちょっと良いジーンズ穿きたいな!」という方に、アメリカ製うんぬんや『BigE』というのは取り敢えず置いといて、ディテールや価格帯的にも『Levis501 MADE IN THE USA』はちょうどいいジーンズなのではないでしょうか。
こだわりすぎなければ十分に楽しめますが、こだわりだすとちょっと物足りなさを感じます。
価格改定で20,000円くらいになりましたので、個人的には+10,000円出してLVC買った方が満足感も高まっていいかなと思います。
☞【復刻版】リーバイス501の種類【伝統のロットナンバーを解説】
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ノリ落としも完了しまして、後は穿き込むだけです。
メイン履きのUES400sがあるのでゆっくりなペースではありますが、色落ちが進み次第、『リーバイスの今』をレビューしていきたいと思います。
この後、乾燥機にかけてサイズ計測したり、糊付けしてみたり、色々検証して穿き込んでいます。ぜひ合わせてご覧くださいね。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/05/501-dryer.html"]
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/05/denim-rigid.html"]
色落ちレポートも進み次第、更新していきます!
細めのジーンズがお好きなら511がおすすめ!
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