今回はパタゴニアの『レインシャドー・ジャケット』のレビューです。
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こちらの記事でも書いていたように、
- ゴアテックスじゃなくても良い
- ストレッチ入りが良い
- パッカブル仕様
- 脇下ベンチレーション
レインウエア選びでこんな基準を設けて選んだのがレインシャドー・ジャケットです。
パタゴニア製品だと、レインウエアや街着としても絶大な人気を誇る『トレントシェル』と比較されると思うので、購入を検討されている方は参考にしていただければと思います。
- 細部のディテール
- レインシャドージャケットの使用感
- トレントシェルにしなかった理由
などを中心に作成しています。
12月始めに購入してから街着で複数回と山行で1回着用(※雨天では未使用)ですので、実際のところ着用回数はまだ多くありません。
街着での着用感についてはそう変わることがないですが、山で繰り返し使っていくうちに印象の変化が出てきたら追記させていただきます。
パタゴニア:レインシャドー・ジャケット
レインシャドー・ジャケットのレビュー
特徴など
パタゴニアらしい細めのシルエットで、自分の体型(※175cm60kg)にピッタリ合うのもついつい購入してしまう理由の1つです。
話が逸れますが、少し前まで65kgあった体重が急降下。
タイトめに着用したいウエアを選ぶのが大変です。
左胸にはジッパー式のフロントポケットが付いています。止水ジッパーなので雨風に晒されても大事なものを濡らすことなく収納することができます。
とはいってもフラップは付いてないので、めちゃくちゃ強烈な雨風の場合はレインカバーをしたザックに入れた方が良いと思います。
素材は、30デニール・エコニール・ストレッチ・リップストップ・リサイクル・ナイロン100%で、とてもさらっとした肌触りです。
個人的な好みとしてはシャカシャカするのはあまり得意ではないですか、レインシャドー・ジャケットは程々で良い感じかと思います。
ストレッチ性に関しては、ソフトシェルやフリースのように『グーンと伸びる』ような感じではなく『つっぱり感をあまり感じない』という表現が適切かと思います。(それでも入ってないより圧倒的に動きやすいです)
フロントポケットの左側は、表裏にジッパーが付いているのでここをひっくり返すことでポケット内に収納して持ち運ぶことができます。(※パッカブル仕様)
パタゴニアのウェアは、パッカブル仕様になる製品が多いので別途スタッフバッグを持ち運ぶ必要がないことから無くす心配がないのがいいかと思います。
袖口はベルクロ式で調整できるタイプになっていて、雨風の侵入を防ぐことができます。
フードもフィット感良好です。
私の大きめな頭でも問題ないのでほとんどの人は大丈夫だと思います。もちろんドローコード付きなのでフィット感の調整ができます。
続いては内側を確認していきましょう。
リニューアルされたレインシャドー・ジャケットの注目ポイントでもありますので、気になっている方は是非チェックして下さい。
旧作のレインシャドージャケットやトレントシェルジャケットは2.5層構造だったので、内側の素材が経年劣化により剥離してしまったり、汗をかいた時にベタベタとするということであまり評判が良くなかったみたいですが、リニューアルされたレインシャドージャケットは3層構造になりました。
層が増えるということは重量が上がることがデメリットですか、耐久性と肌触りが向上したということで現時点での評判は良いみたいです。
防水性を確保するために縫い目にシームテープが貼られています。
どうしても経年劣化で剥がれてきてしまう部分ですが、自分で貼り直すことができるのでその際は補修してみようと思います。
脇下ベンチレーション
レインシャドージャケットを買った理由の一つでもある脇下ベンチレーションです。写真で着用しているソフトシェルは透湿性に優れたウェアですが、やはり赤丸で囲った部分が蒸れます。
防水透湿性に優れている素材といえばゴアテックスが有名ですが、私の経験上はゴアテックスでも絶対に蒸れますので、結局のところ脱いで換気するのが手っ取り早いということになります。
普段着るぶんには問題ありませんが、山に行ってリュックを背負ってる状態でいちいち脱いで鞄に直すという作業はとても面倒くさいです。
なので今回は、脇下のベンチレーションを絶対条件としてウエア選びをしました。
内部をチェックするとこのような感じです。
防水性という観点で考えるとベンチレーションはついてない方がいいんでしょうが、快適性には変えられないかなと思います。
パッカブル仕様
左側のポケットをひっくり返すような要領でウェアを収納していきます。思ってたより余裕のない感じなのでグーと入れ込みましょう。
収納すると大体1.5 L のペットボトルと同じくらいのサイズ感に収まります。
このままザックの中に入れられるので持ち運びも簡単です。
重量
公式サイトでは397gと記載されていますが、計測してみたところ377gでした。
ついでにソフトシェルも測ってみたら倍くらいだったので、かなり軽量化できたと思います。(ソフトシェルは完全に街着になりますね)
山での使用感
気温5°ぐらいの日にスタートから山頂までは汗をかきやすいためウィンドブレーカーを選択し、山頂での休憩や下山時にレインシャドージャケットを着用してみました。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2020/12/wind-breaker.html"]
下山といえども動いていると体が温まってくるので脱ぎたくなりますが、脇下ベンチレーションのおかげでウェア内の換気もスムーズにできたので帰りは脱ぐことなく下山できました。
これまでだとフロントジッパーを上げ下げしたり脱いだりで調整していましたが、終始快適に過ごすことができたのでベンチレーション付きのウェアを選んでよかったと思います。
ただ一点不便だと思ったのは、フロントポケットの配置です。
写真に撮るの忘れてしまいましたが、ザックのウエストベルトと重なるような位置についています。もう少し上の位置ならグローブや小物の収納がしやすかったりするのかなと思いました。
街着としてはどう?
ストレッチが入っているので街着としても十分快適に過ごせます。
ただソフトシェルに比べるとシャカシャカ感やストレッチ性には欠けるので、日常生活での着用が前提ならソフトシェルを選ばれる方が良いと思います。
日常着のアウターをお探しなら、イスマスパーカもおすすめです。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2021/01/isthmus-parka.html"]
トレントシェルにしなかった理由
レインシャドー | トレントシェル | |
---|---|---|
値段(税込) | ¥ 26,950 | ¥ 22,000 |
重量(公表値) | 397g | 394g |
デニール数 | 30デニール | 50デニール |
ストレッチ | あり | なし |
ベンチレーション | あり | あり |
ジッパー部 | 止水ジッパー | ストームフラップ |
両者の公表スペックなどを比べてみると上記のような感じです。
5000円の価格差でストレッチ入りの快適性と人と被りにくいということを目的に購入しましたが、実際に使用してみて快適性を実感してるので満足しています。
ただ止水ジッパーはいずれ劣化してくるでしょうし、糸の重さを示すデニール数はトレントシェルの方が上なので、耐摩耗性や耐久性はトレントシェルが勝ると思います。
ハードに使っていく予定の方は、トレントシェルを選んだほうが満足できるかもしれません。
レインウエアの購入をお考えの方は、見比べて検討してみてください。
公式サイト:パタゴニア
総じて満足、ガンガン使っていきたいレインウエア
ゴアテックスじゃなくパタゴニア独自の防水透湿性素材である『H2Noパフォーマンス・スタンダード』 が使われている事によって価格もほどほどで私の使用する範囲では十分なスペックと快適性を兼ね備えたウエアです。
これからガシガシ使って真価を発揮してほしいなと思ってます。
パタゴニア:レインシャドー・ジャケット
余談ですが、通販での簡素な梱包ってすごくいいですよね。某大手通販サイトのでっかいダンボールは処分がね…
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