今回は2020年の年末に購入した、リーバイス70505のブランケット付きGジャンについてです。
リーバイスのビンテージGジャンはファーストタイプを筆頭に価格高騰が目立ちますが、その中でもまだ手ごろな値段で購入できるアイテムなんじゃないかと思います。
「年代が新しすぎる!」という人もいるとは思いますが、これでも50年くらい前(1970年代)のGジャンですからね。
ディテール的には少々の物足りなさはありますが、手頃な値段でビンテージリーバイスの雰囲気を味わえるかと思います。
そんなことを踏まえながら書いてますので、リーバイスのGジャンが気になっている方は最後までご覧いただければと思います。
リーバイス70505eを購入
私自身、古着を購入する時のなんとなくの基準を設けてまして、
- 新品を買うより安いこと
- 問題なく着用できること
当たり前のことかも知れませんが、ビンテージ古着の世界では成り立たないことなんですよね。
今回購入したリーバイスのブランケット付きのサードタイプ『70505−0317』は、セール期間にだったこともあって7,000円台でした。
通称『BigEタブ』のつく70505もじわじわ値段が上がってきている(状態によりますが2〜5万円前後くらい?)ように思いますので、ビンテージにこだわりのある方じゃなければ新品を買っちゃった方が、思う存分に色落ちも楽しめて満足できるかも?
リーバイス70505のディテール解説
はじめにGジャンのデザインの変遷を『超』簡単に解説しますと、以下のようなイメージです。
- 506xx(1st)片ポケ
- 507xx(2nd)2ポケ
- 557xx(3rd)着丈短い
- 70505 着丈長い ←これ
年代やディテールによって細かく分類することもできますが、大きな流れとしてはこの通りで、70505は今も続くデザインなので『Gジャン』として広く知られている形だと思います。
正直言いまして、古いタイプのGジャンのように興奮するようなディテールはありませんがサクッとご紹介していきます。
パッチ
本来なら横長のパッチが付いてたはずなんですが、あってないようなくらいのパッチですね。
だから値段が安かったんですね。
私はコレクターじゃないし、着用できたらOKなのでパッチの状態は関係なしです。
赤タブ
タブに記載されている文字は『スモールe』というやつで、これが『bigE』ですと金額が違ってきます。
もちろん年代が前になるので希少性が上がるというのはありますが、ディテール一つで金額が変わってくるのはすごい世界ですよね。
そしてデザインの変遷があるからこそ、過去がクローズアップできるのも面白い点だと思います。
フラップ裏
フラップ裏に使われている生地は『通常』のデニム生地です。
もっと年代に古いタイプだとライトオンスのデニム生地が使われています。ビンテージGジャンならではのだんだんとフラップが反ってくるという変化が出てくるわけですね。
ステッチ
ポケットの縫製に使われているステッチは紺色のステッチが1本です。
もう少し年代を遡ると糸の色や本数が異なります。
悪くいえば「簡素化」という表現になってしまうかも知れませんが、良く言えば「糸の質や縫製技術の向上」で、無駄なステッチが必要なくなったと言えるかも知れませんね。
ボタン
ボタンは銅褐色タイプです。
月桂樹ボタン・鉄製ボタンなど様々なボタンがありますが、私は銅褐色のボタンも味わい深くて好きです。
ボタン裏
ボタン裏は『529』の刻印が入っています。
刻印の番号で「〇〇工場で作られた・・・」とか年代を推測できますが、私はあんまり関係なし。
年代や希少性を重視する方は調べてみてください。
飾りステッチ
サードタイプ以降のGジャンの特徴といえば、飾りステッチですよね。
もう少しブリブリにパッカリングが入っていても不思議じゃないですが、控えめな印象です。ブランケットがついてるせいかな?
ブランケット
このGジャンには防寒性を高める仕様であるブランケットライナーが付いています。
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赤矢印のあたりにタグが付いてたと思うのですが、私が購入した個体は取られちゃってました。
着用上に問題ないのでなくてもOK。
経年によってふんわり感は失われてますが、それでも通常のGジャンと比べればかなり暖かいです。
ただ、着用できる期間はかなり短いアイテムです。
「色落ちを存分に楽しみたい!」「春先の羽織りとして使いたい!」という方は、通常のGジャンを購入された方が使い勝手がいいですよ。
色落ちの雰囲気
70505の色落ちの雰囲気ですが、濃淡やタテ落ちの少ない全体的にのっぺりとした色落ちだと思います。
ピックアップしているのはちょうど肘付近ですが、いわゆる『良い色落ち』とされているタテ落ち感は少ないのがわかるかと思います。
色落ちしやすくダメージになりやすい首回り。
黄ばんでるのは汗と皮脂ですよね。まぁこの雰囲気もアジですよね。
色落ちしやすい袖まわりは、やや濃淡と黄色がかった雰囲気になっていて、ビンテージらしい雰囲気とも言えるかも知れませんね。
色落ちの見どころといえばこんなもんなので、迫力という点ではやはり全体的に物足りなさはあるかなという印象です。
とはいえ私が購入した個体がそうだったのかも知れませんし、色落ちの仕方は着用方法によって異なりますので1つの例として参考にしてみてください。
70505は着やすいシルエット
70505といえば、これまでの作業着としてのGジャンからファッションアイテムとしてのGジャンにアップデートされた品番です。
飾りステッチやシルエットによる印象の違いを、1stタイプのGジャンと比較してみてみましょう。
前ボタンを開けて比較
パッと見たらあんまり変わらないんじゃないかと思われるかも知れませんが、肩周りや胸のあたりの生地の余り具合に注目してください。
70505は立体裁断で構成されているので着用した時のもたつきが少ないのが特徴です。
ボタンを留めて比較
前ボタンを留めるとシルエットが引き立つかと思います。
シェイプされたシルエットや飾りステッチ、ポケットの配置も相まって、とてもファッショナブルな印象的ですね。
- ワークテイストな1st
- ファッショナブルな3rd
それぞれに魅力がありますので、お好みのテイストに合わせて選ばれると良いかと思います。
やっぱり買うなら今のうち?
リーバイスというブランド価格が入っていながらも、古着らしい値段で購入できるのはここ最近の価格推移を見てても今のうちかなと思います。
あとはサードタイプのブランケット付きGジャンは、レプリカでも販売されてないんですよね。
- 値段良し
- 形良し
- 暖かさ良し
ただ、着用できる期間は短いですよ。
気になる方は、セカンドストリートやベクトルパークで調べてみてはいかがでしょうか?
公式サイト:セカンドストリート
新品のGジャンで思う存分に色落ちを楽しみたい方は、こちらのページをどうぞ。
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