『茶芯』で有名なクロンダイクレザーを使った『レッドウイング9874アイリッシュセッター』についての記事です。
レッドウイングのラインナップの中でも古いレッドウイングのディテールを兼ね備えたブーツとして、9875ゴールドラセットとともに人気の商品ですね。
今回の記事では…
- レッドウイング9874について
- クロンダイクレザーとは?
- メンテナンス方法
などをメインに作成しています。
安定的な人気を誇る商品ですのでじっくりとご覧くださいね。
レッドウイング9874【アイリッシュセッター】とは?
デニムに相性抜群でワークブーツの大定番・大人気のレッドウイング9874についてですが、まだ猛烈な経年変化とは言えませんが記録としてレポートしていきます。
アイリッシュセッター9874の基本事項
- 使用されている革:ブラッククロンダイク
- ソール:トラクショントレッド(クレープソール)
- 製法:グッドイヤーウェルト製法
- 木型:23番
定番の「ザ・ワークブーツ」といった感じ。
加えてレッドウイング9874には、旧き良きアイリッシュセッターのディテールが盛り込まれていますので詳しく解説していきます。
☞ レッドウィングの靴擦れ対策【プレメンテで履きやすくしてみよう】
【茶芯】ブラッククロンダイクレザーとは?
簡単に説明すると、昔のレッドウイングのレザーを再現した革で「茶芯レザー」とも言われています。
ブラウンのレザーの上から黒色に加工が施されており、履きこむことでの傷や擦れで、表面の黒い塗膜が色落ちし、下地のブラウンレザーが現れるといった特徴を持つレザーです。
アイリッシュセッターのタグが写っていますが、内側の革を見てください。
茶色いですよね?
昔は効率化の観点から、黒いブーツも茶色いブーツも「ブラウンレザー」が使われ製造されていたそうです。
まとめますと『茶芯は効率化による副産物』といえますが、魅力的な経年変化をすることからファンも多い皮革です。
現行ラインナップでは、ベックマンフラットボックス等にも使用されている人気のレザー。暗い色と塗膜がしっかりしているので雨用にしている方もいる様ですね。
アイリッシュセッターとは?【解説】
アイリッシュセッターが誕生したのは1952年です。
レッドウイング社がハンティング用ブーツ「877」に「オロラセット」といわれる赤みがかったレザーを使用したのが始まりです。
その赤みがかった革「オロラセット」の経年変化が、犬種の「アイリッシュセッター」の毛の色に似ているからそういわれることになったそうです。
こちらがアイリッシュセッターの本物。
このような色みたいですね。
レッドウイング9874は名前はアイリッシュセッターですが、そもそも色が違いますので、当時のディテールや雰囲気を再現したモデルということですね。
☞こちらがゴールドラセットのアイリッシュセッターです。
レッドウイング9874の【ディテールと経年変化】
レッドウイング9874 アイリッシュセッターの代表的なディテールと経年変化をご紹介していきます。
REDWINGの刻印
内側には「REDWING」の刻印がありますが、こちらは1980年くらいまでの仕様です。
刻印されている部分がうっすら茶色いですね。
レクタングル・バータック
四角い縫製がわかりますか?
「レクタングル・バータック」といわれ、1980年くらいまでの仕様になります。
目立ちはしないですが、一目見たら『復刻アイリッシュセッター』とわかるディテール。 目立ちはしませんが、個人的に好きなポイントです。
犬タグ
通称「犬タグ」は履くときについつい見てしまうディテールです。
1950年くらいの刺繍によるタグが再現されています。
やっぱりこれがないとアイリッシュセッターとは言えませんね。
モックトゥ
このモデルは「モックトゥ」です。
私はモックトゥの男らしい存在感のあるステッチワークが好き。足元のアクセントにもなりますね。
茶芯がチラリ
シューレースで擦れやすい部分は、茶芯が出始めています。
これからもっと表情が出てくると思うとワクワクしますね!
遠目から見たらエイジングはまだまですが、各所にしっかりとシワが刻まれています。
アイリッシュセッターのメンテナンス方法。
ここで私が行っているメンテナンス方法を簡単にご紹介します。
- ブラッシング
- ステインリムーバーで汚れ落とし
- 無色のデリケートクリームをぬりぬり
- 再度ブラッシング
- 乾燥
簡単なメンテナンスしか行っていませんが十分にエイジングを楽しめますよ。
「ワークブーツはガシガシ履く」が私流。メンテナンスは乾燥してきたかな?と思ったら行う程度です。
メンテナンス用品のご紹介
☞ステインリムーバー
※使用する前は必ずボトルを軽く振ってから使ってください。使用期間が空くとボトル内で液体が分離していますので。
革靴の汚れ落としに。強いのでこすり過ぎや使い過ぎに注意です。
タオルに数滴落としなじませてから、全体的に軽く拭いていきます。
☞無色のデリケートクリーム
これ定番。なんでも使えて1つ持っておくと超便利です。
クロンダイクレザーの魅力は茶芯レザー独特のエイジングにあります。なので、黒のクリームを入れてしまうのはNGでしょう。
レッドウイングのスエードをガシガシ洗ってみました。こちらの記事もどうぞ!
☞ 【スエードブーツの丸洗い】中古で買ったレッドウイング綺麗にしてみた
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茶芯のエイジングを楽しもう。
アイリッシュセッターはデニムとの相性はもちろんですが、チノパンでもミリタリーパンツでも相性抜群でコーディネートがしやすいブーツです。
茶芯はとにかくカッコ良い!!!
定番木型の23番とクレープソールの組み合わせは歩きやすいので、アイリッシュセッター9875「ゴールドラセット」も欲しいな~、なんて思ったり。
みなさまはどちらの色がお好みですか?
☞レッドウイング9874クロンダイク
☞レッドウイング9875 ゴールドラセット
レッドウイングも結構値段が上がって手が出にくくなってきました。
2019年秋にも値上がりしましたので、この際「欲しい!」と思った時が買い時と言えるでしょう。
定期的にメンテナンスとソール交換を行えば、10年以上は軽く使える靴です。
人間は流行りに左右されがちな生き物。なので、長く使おうと思えば変わらないデザインのモノを購入するのがおすすめ。
『少し履く期間が空いても、また履きたくなる』
レッドウイングはそんな魅力がたくさん詰まったブーツですね。
☞レッドウイング アイアンレンジ8111の記事はこちらです。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2019/05/blog-post_9.html"]