ワイルドスワンズのバーボンコードバンを使った長財布『WAVE』についての記事です。
長財布は外装の面積が大きいため、コードバンの醍醐味であるしっとりとしたツヤのあるエイジングを存分に味わうことができます。
今回の記事では・・・
- WILDSWANS『WAVE』について。
- コードバンのお手入れ。
- エイジング状況。
以上の3点について解説しています。
ワイルドスワンズの長財布『WAVE』
購入日 2018年4月8日 545日経過
WAVE(ウェイブ)の詳細
- サイズ 縦98㎜ 横192㎜ 幅25㎜
- 収納 コインポケット1室、大部屋2室、カード段12段、札室2室
- 外装 シェルコードバン バーボン
- 内装 サドルプルアップレザー キャメル
WILDSWANSのラインナップの中でも一際容量が大きな大型長財布WAVE(ウェイブ)です。
https://www.wildswans.jp/fs/wildswans/221
口元はフラップ式ホック付きのため鞄の中で財布が開いてしまうことがありません。
マチはW字型の2連折れマチを駆使し、財布の底をササマチ構造にすることで開口部が扇型に大きく開きますので、ストレスなく出し入れができます。
中央のコインケースを中心に前後大部屋2室構造になっていますので紙幣、カードの仕分も楽々行えます。
大部屋2室の内部にはそれぞれカード棚が6段ずつ、合計12段ついています。
カード棚の反対側にはそれぞれ札室がついています。
こちらは札入れとしてだけではなく、パスポートなど別の収納室としてもご利用いただけます。
またこちらの機能性に優れた内装の部屋はすべて総革貼りの贅沢な仕様です。
外装 シェルコードバン(バーボン)
『Alden』に供給していることで有名な『ホーウィン社』シェルコードバンのバーボンカラーで作られています。
ウイスキーコードバンが希少なレアカラーとして知られていますが、バーボンコードバンはその後継では?と言われているカラーです。
Aldenのレアカラー好きの方でも満足できるお色なのではないでしょうか。
カラーが薄いコードバンは、キレイな状態の原皮でないと生産できない為、希少であると言われています。(ブラックなどは染色することで原皮の状態が目立たなくなる)
また、使うにつれて色が濃くなってくるのも薄いカラーの魅力です。ギラりとしたコードバン特有のツヤ感に加えて、深みのある色合いになってくる様はバーボンカラーのような色のコードバンでしか味わえない魅力と言えます。
フラップ式ホック
フラップ式ホックのため、中身が飛び出ることがありません。
閉める際のパチッとした音も心地よく、またホックのふくらんでいる部分はエイジングが進みやすい箇所です。
お財布を閉じてしまうと見えなくなってしまいますが、フラップの内側には『WILDSWANS』のロゴが刻印されています。
※2018年12月から新しいロゴに変更になりました。詳細は、ワイルドスワンズ公式ホームページでご確認ください。(個人的には旧ロゴの方が好みです)
W字のマチ
綺麗なW字のマチ。しっかりとコバでコーティングされています。
このあたりの丁寧な仕事ぶりが大好きなポイントです。
内装 サドルプルアップレザー(キャメル)
コインポケット1室、大部屋2室、カード段12段のかなりの大容量です。
内装に使われている革は、ベルギーのタンナーである『マシュア社』が作っている牛革のサドルプルアップレザー。ハリとコシがとても強く、オイルをたくさん含んでいるのが特徴のワイルドスワンズ定番の革です。
キャメル色は、外装のバーボンコードバンとマッチしていて良い雰囲気です。
ファスナーにはワイルドスワンズの旧ロゴが入っており、非常に滑らかな質感です。さすが日本製といったところです。
カード入れの奥にもスペースがあり、お札や領収書などを収納することが可能です。
コバ
ワイルドスワンズ特有の重厚なコバ。1年半ほど使用していますが、まったくと言っていいほど剥がれたり、痛んでいません。
付属のスリッカーはまだ一度も使用したことがありません。
ちなみに私は、常にカバンの中に収納しており、お尻のポケットにいれたりはしていません。使用状況によってダメージの進行具合は変わってくると思うのでご参考に。
コバの厚みは財布の雰囲気を変える重要なポイントであると思っています。薄いコバは上品な雰囲気がありますが、剥がれてきたりするので個人的にはあまり好みではありません。
お財布を選ぶ際は、財布の形や皮革の種類ばかりに目が行きがちですが、コバの塗り方はしっかりと見て確認してほしいところです。
コードバンのお手入れ
コードバンの表面がカサついていたこともあり、メンテナンスを実施しました。
お手入れの際の注意点なども記載しておきます。
お手入れの注意点
シェルコードバンはオイルをたくさん含んだ皮革なので、基本的なお手入れは乾拭きやブラッシング程度で大丈夫だと言われています。
購入後しばらくたってから、表面のカサつきが目立つとき(革が折れ曲がっている部分はカサつきやすい)にクリームによるお手入れを実施すると良いでしょう。
クリームによるお手入れ方法
使用したクリームはこちら。
サラッとした使用感で使いやすい無色のクリームです。
- クリームを少量取り、布になじませてから薄く塗る
- 入念にブラッシング
クリームをたくさん入れてしまうと、不自然なシミの様になってしまうことがあるので注意してください。
ブラッシングは、コードバンの繊維質を寝かせるようなイメージで入念に行いましょう。
バーボンコードバンのエイジング状況【お手入れ後】
少し明るい場所で撮影してみました。
バーボンコードバンの絶妙な色ムラがお分かりいただけますでしょうか?
ホックのふくらみに注目。
色が濃くなっており、エイジングが進んでいます。
『ホーウィン社』シェルコードバン特有のギラりとしたツヤ感のエイジングはまだ少ししかありませんが、しっとり感と滑らかな肌触りは十分に所有欲を満たしてくれます。
バーボンカラーのコードバンですが、現在ワイルドスワンズ直営店でパターンオーダーするか、取扱い店の在庫次第でしか手に入れることができないそうです。
コードバンの原皮が供給難になっているといわれている今、数年後にはバーボンカラーがレアカラーになっているかも?
コードバンのエイジングが進み次第、随時更新していきます。
→【WILDSWANSの多機能小銭入れタング】のエイジングレポートはこちら。フルグレインブライドルレザーのエイジングの参考にもどうぞ。
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