ワイルドスワンズ小銭入れ タング 【ウエアハウス別注】
2018年7月22日使用開始 286日経過
言わずと知れた革製品のブランドで主に小物系を愛用させて頂いている 「ワイルドスワンズ」
このタングというモデルは基本は小銭入れですが、 その機能は小銭を入れるだけにとどまりません。
今回はワイルドスワンズの看板商品『タング』のディテールやフルグレインブライドルレザーという革について解説しています。
使用されている革は「フルグレインブライドルレザー」で、「ダークステイン」という荒々しさが特徴の茶色のカラーです。
購入してすぐのタング【フルグレインブライドルレザー】の状態はこちら。
光の反射で白っぽくなってしまいました。
フルグレインブライドルレザーの新品時はマットな表情です。
現在のタングの状態と比較すると全く違うモノに感じるくらい愛想のないツヤですね。
このような状態からすばらしいエイジングをしてくれています。
フルグレインブライドルレザーのエイジングの様子はブログ後半で。
フルグレインブライドルレザーとは?
イギリスの老舗タンナー・ベイカー社が生産している革です。
フルグレインブライドルレザーの特徴は、
ギン面(表面)を削らずそのまま加工してあるので
荒々しい表情とともに強度がとても高いことです。
約12か月かけてなめしを行うため、
とても手間暇かけて作られている皮革と言えます。
- ハリとコシがとても強い
- 荒々しい表情
- とにかく丈夫で型崩れしにくい
- あまり人と被らない
- 若干価格がお高め
- フルグレインブライドルレザー独特のにおい
良いことも悪いこともピックアップしてみました。
定番のサドルプルアップレザーに比べると値段が上がってしまうのが難点といえますが、丈夫さと経年変化の満足度が非常に高いため、価格に見合ったモノだと感じています。
タングの経年変化とディテール【使い勝手も良い】
背面ポケット。
私は背面ポケットに使用頻度が1番多いクレジットカードを入れています。
財布を開かずにサッと取り出せるのがとても使い勝手が良いポケットです。
非常に張りが強い革なので、
背面ポケットにはカード1枚だけ入れるのがちょうど良いと思います。
ホックを開いたところにロゴがあります。
こちらはウエアハウス別注のモデルなので ワイルドスワンズの旧ロゴが刻印されています。
ウエアハウスもワイルドスワンズのどちらも好きな私としては非常に嬉しいポイント。
タングの内部。
ガパッと大きく開くので小銭も取り出しやすいつくりをしています。
背中の部分にフルグレインブライドルレザーが 顔をのぞかせているのがわかりますか?
これが使いやすさのポイントです。
そこにお札を挟んでおいたり、カードを入れておいたりします。
私はタング1つで外出できるように運転免許証を挟んで使っています。
ワイルドスワンズといえば「コバ」です。
別ブランドの革財布も使用してきましたが、ワイルドスワンズのコバはとても厚くしっかりとつくられています。
薄く塗られているコバも上品で良いのですが、 私は長期間の使用にも耐えうる耐久性を兼ね備えているワイルドスワンズのコバが好きです。
【ワイルドスワンズとGANZO】のコバ比較。
手持ちの革財布のブランドで比べてみました。
左が「GANZO」の名刺入れ。右が「ワイルドスワンズ」のタング。
コバも革の厚みも全く違いますが、どちらも丁寧に仕上げられた美しいコバです。
アメカジ度 GANZO < ワイルドスワンズ
フォーマル度 GANZO > ワイルドスワンズ
このような印象でしょうか。
コバのつき方や色味などを比較してみてくださいね。どちらの方が優れているということではなく、TPOに合わせて使い分けるようにしています。
ワイルドスワンズ【タング】はやはり名作。
新品時に比べ、フルグレインブライドルレザーのツヤが出てきて深みのある色合いにエイジングしてきました。
やはり毎日手に触れるアイテムはエイジングが早いように思います。
ハリが強い革なので、握れば「ギュッギュッ」という音がいまだに鳴ります。
しかもほぼノーメンテナンスです。
タングを構成する絶妙な曲線は、日常的に行う財布の開け閉めが非常にしやすく考えられており、それに加えて角がないのでダメージも受けにくい印象。
『丈夫な作りに、丈夫な革』
小銭入れという使用頻度が高いアイテムである『タング』とフルグレインブライドルレザーは最高の組み合わせだと思います。
本当にこの先何十年と使うことが出来るんじゃないかとさえ感じる一品です。
タング使用をきっかけにフルグレインブライドルレザーが好きになり、 妻に「バーン」というモデルの財布をプレゼントしました。
その経年変化の様子も追ってみていきたいと思います。
フルグレインブライドルレザーは本当に良い革です。
☞タングの最新のエイジング状況の記事はこちら。
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