本日は、アメカジブランド UES(ウエス)の定番デニム『400s』についてです。
UES(ウエス)はジンバブエコットン100%に茶綿をブレンドすることにより、深みのある色落ちをするデニムに定評のあるブランド。また、シルエットは細身の物が多く、キレイ目に着こなせるのも魅力の一つです。
今回の記事では…
- UES400sのディテール解説
- デニム比較【UES 400s×WAREHOUSE 1001xx】
- 着用イメージ
上記の項目をメインに解説していきます。それでは記事をご覧くださいね。
UESのデニム【400s】とは?
『400s』の ”s” は、スリムストレートという意味です。
他のブランドと比べると、股上はかなり浅く設定されています。お尻から太ともにかけて適度に体にフィット感があり、膝から下は真っ直ぐに落ちるテーパードはほぼ感じないストレートシルエットです。
足が長く見え非常にきれいなシルエットであると思います。
※デニム比較は記事後半に行っていますのでお楽しみに。
生地について
UESオリジナルのジンバブエコットンを使った14.9oz茶綿デニムが使われており、ベーシックな白い糸よりも深みのある色落ちに変化していくと定評があります。
※ジンバブエコットンの特徴 アフリカのジンバブエ地方が原産。綿花の中でも繊維長が長い”超長綿”に分類される。しなやかで柔らかい肌触りが特徴の綿花です。
ジンバブエコットンを使ったデニムといえば、桃太郎ジーンズやフルカウントなどが有名ですが、それらと比べても「高密度でハリのある生地感だな」というのが第一印象です。
足を通してまず初めに思ったのが「硬い!」です。
しなやかで柔らかいのが特徴なのに?と思われそうですが、穿き込んで馴染んでいくとそう変化していくでしょう。実際に、肌に触れている部分はなめらかな肌触りを感じることができています。
レプリカジーンズは生地のザラ感も魅力の1つであると思いますが、ジンバブエコットンのなめらかさが強調される分、肌に触れた時のザラ感は少なめと感じます。
同じ生地が使われた使用期間1年ほどの、UESのキーケースの色落ちです。インディゴが落ちてきて中からのぞく生地の色がやや茶色っぽいですよね。
≫色落ちの詳細は、UES【 キーケースの色落ちレポート】をご覧くださいね。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2019/07/ues-denim-keycase.html"]
UES400sの育成方針
- セカンドウォッシュまで、最低5か月は穿き込む
- 裏向き洗い
- 乾燥機なし (UES推奨→革パッチが痛むらしい)
- 洗剤 ナノコロイド
メリハリある色落ちを目指して穿き込んでいこうと思います。
UES 400sのディテール解説
全体像
ウエスト周辺
- Vステッチ 『501xx、bigE前期』
- 並行ステッチ 『bigE後期、66や、それ以降』
レプリカジーンズではおなじみ『501xx』にある Vステッチとは違い、おそらく 『並行ステッチ』をモチーフにしているのでしょう。ウエスト帯を飛び越えて長めのステッチです。
ボタン裏は、フラットな形状をしています。
『501xx』のレプリカジーンズでは、ドーム型?のような形状になっていますね。
ステッチが痛むのを防止するため、真ん中の部分が高く設定されています。
ウエスト帯の上はシングルステッチ、下はチェーンステッチです。
ちなみにビンテージリーバイスでは・・・
- Vステッチ 『501xx、bigE前期』→ ウエストシングル
- 並行ステッチ 『bigE後期、66や、それ以降』→ ウエストチェーン
ディテールが混在していますね。ビンテージジーンズのいいとこ取り?な感じでしょうか。
タグをめくると・・・
購入日や穿き込み開始日が記入できるようになっています。
「長く愛用してほしい」というUESの気持ちが伝わるようなタグ。
スレーキにもデザインが入っています。外からは見えませんが、自分だけが楽しめるデザインっていいですよね。
隠しリベット
隠しリベットもしっかりと付いています。刻印なしのツルっとしたデザイン。
革パッチの焼き印
革パッチには、ヤンピー(中国に生息するヤギ)の革が使われています。
パッチの上部に注目してください、焼き印が施されています。
こんなサービスは他にないですよね? 誕生日や記念日なんかに買えば、一層思い出深いデニムになるのでは。
※焼き印のサービスは、直営店か公式オンラインショップのみのサービスです!
白タブ
少し前から仕様変更があり白タブになっています。
これが意外といいんですよね。私は結構好きだったりします。
セルビッジ
赤い糸によるセルビッジです。
裾はもちろんチェーンステッチによって裾上げされています。
以上が主な『UES400s』のディテールです。
次は、レプリカジーンズの定番『WAREHOUSE 1001xx』との比較を行っていきます。
デニム比較【UES400s×WAREHOUSE1001xx】
そもそもコンセプトや、元ネタも全く違う2つのデニムを比較してみました。
≫【WAREHOUSE DD-1001xx】の記事はこちら。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2019/10/replica-jeans-warehouse.html"]
サイズ | ウエスト | 股上 | わたり | 裾幅 | |
UES400s | 32 | 80.5cm | 23.0cm | 28.0cm | 21.0cm |
DD-1001xx | 31 | 80.0cm | 30.0cm | 30.5cm | 21.0cm |
※メーカー記載のワンウォッシュ後のサイズです。
ウエストはほぼ同じサイズ。股上とわたりの違いですね。
最後には着用写真を掲載していますので、印象の違いをチェックしてくださいね。
ステッチ
- UES400s 並行ステッチ
- WAREHOUSE1001xx Vステッチ
ボタン裏
- UES400s 平べったいボタン裏
- WAREHOUSE1001xx ぷっくりドーム型
サイドステッチ
- UES400s 短め
- WAREHOUSE1001xx 長め
コインポケットの位置
- UES400s 普通
- WAREHOUSE1001xx 高め
股上の深さ
ボタンの間隔に注目。
- UES400s かなり浅め
- WAREHOUSE1001xx 深め
生地裏の色
- UES400s 茶色
- WAREHOUSE1001xx 白
着用イメージ
印象やシルエットの違いがお分かりいただけますでしょうか?
左はカジュアルさが際立ち、右はキレイめに見えます。
そして、かなり足が長くすっきりと見えますね。股上の浅い効果ってすごい。
UESならきれいに穿ける
『細すぎないけどきれいなシルエット』着用したときの美しさに定評のある、UESらしいデニムです。
スニーカーやブーツ、革靴のどれを穿いてもマッチする裾幅なので、汎用性は高いといえるでしょう。
色落ちするごとにカジュアルさが増していくと思うので、その様子も随時レポートしていきたいと思います。
お楽しみに。
≫他のUES製品の記事も合わせてご覧くださいね。
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2019/04/ues3rd.html"]
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2019/04/ues_22.html"]
[clink url="https://amekaji-jeans.com/2019/05/ues1.html"]